松本サリン事件15年&熊薬ミュージアムの有機概念図パネル
今日で松本サリン事件から15年になる。化学物質を悪用するという点で忘れられない事件だ。
- 社説:松本サリン 風化させぬ決意を共に(信濃毎日,2009/06/27)
- 松本サリン事件、27日で15年 被害者救済「遅すぎた」(日経,2009/06/27)
- 本間善夫・川端潤,「パソコンで見る動く分子事典」,p.213,講談社ブルーバックス(2007)
- 地下鉄サリン事件(生活環境化学の部屋)
地下鉄サリン事件と言えば,2009/05/27に記した「1Q84」(新潮社)を書いた村上春樹さんには以下の著者もあり,それは「1Q84」とつながる部分もあるとされている。
ここで偶然話で,2009/06/23(現地時間)のRCSB PDB新規公開データの中にサリンが結合した生体分子データが含まれていた。
サリンがSer273に結合したPDBデータ3f96(血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ)のChain A
※トピックス分子で参照可 | PAF acetylhydrolase - Wikipedia
神経ガスその他の有機概念図
上に神経ガスを有機概念図上にプロットしたものを示したが,昨年出した以下の本の本間担当部分では環境ホルモンや化学物質過敏症を中心に書き足したものの,神経ガス関連については盛り込めず,今になって残念に思っている。
なお,有機概念図については考案者の藤田 穆先生が在籍された熊本大学の下記サイトでも紹介されている。私のページにも以前からリンクしていただいていたのだが,所属先名が変更になったことと新コンテンツのことをメールで連絡したところ,以前対応してくださったK先生から懇切なメールがあり,現在の担当者にページ更新を依頼してくださった。ネットでのつながりが続いていることを本当にうれしく思った。