津村ゆかりさんの「図解入門 よくわかる 最新分析化学の基本と仕組み」が増刷へ

分析化学という分野のみならず科学の世界のお約束を知る上での好著(今年4月発刊)が増刷になるといううれしいニュース。
図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)

以前から以下の本を教材として愛用しているのだが,別ブログ(2009/06/26)に記した作業でほぼ10か月ぶりに段ボールの中から救出し,並べて写真を撮ることができた。

  • 中嶋暉躬 監訳,「分析化学アトラス」,文光堂(1994)


「分析化学アトラス」はカラーという利点があるがその分高く,津村さんの本では新しい分析技術も紹介されているので学生に使ってもらうにも好適で,本当にいい本を出してもらえたと感謝している。
津村さんとはパソコン通信時代に「化学の広場」というフォーラムで環境ホルモン問題や研究者の情報発信の話題などで意見交換をしたことがあって,その例が以下で紹介されている。研究者の活動やインターネットの利用などについて真摯に情報をまとめていることには頭が下がるばかりである。

p.43には『分配』が出ているのもありがたく(「分析化学アトラス」ではp.140に『分離の方法』),今回の増刷では難しいとしても将来改訂する場合に是非『オクタノール-水分配係数』についても記載してほしいとリクエストさせてもらっているところである。


Googleによる「生活環境化学の部屋」サイト内“オクタノール 水 分配係数”検索結果

*1:以下のページでも同サイトを紹介している。
 ・大学人向けWeb参考書で分析する「生活環境化学の部屋」