最近サイトで取り上げた分子＆東大「生命科学 改訂第3版」

最近Jmolで見るトピックス分子に載せたニュースから。

• アラキドン酸が神経新生促進と精神疾患予防に役立つ可能性を発見（JST，2009/04/08） *1　※大隅典子教授らによる
  • アラキドン酸：卵・海藻含有の栄養素、心の病予防効果？　東北大など、動物で発見（毎日，2009/04/08）
  • PLoS ONE掲載、サクラサク（大隅典子の仙台通信 ，2009/04/08）*2
  • 参考：プロスタグランジン分子データ集（生活環境化学の部屋）

アラキドン酸

• 今月の分子 No.112 - Oct・Sox転写因子（PDBj）

Oct4・Sox2・DNA 複合体の例1gt0

• ヒト由来ギャップ結合チャネルの立体構造を世界で初めて解明 − 難聴や不整脈などの病気治療の戦略の確立に役立つと期待 −（JASRI，2009/04/02）
  • タンパク質複合体の構造解明　兵庫県立大大学院（神戸新聞，2009/04/02）

ヒト由来ギャップ結合チャネル2zw3
いつもながら，最新情報に関する構造データを容易に入手できる時代に感謝すると同時に，以下の公募情報を見ても，生体分子の研究は一層加速しそうで楽しみである。

• 平成21年度「ターゲットタンパク研究プログラム」の公募について（文部科学省，2009/04/07）

なお別件だが以下の改訂本について，昨日関連ページを修正したのでご紹介します。ほぼ毎年の書き直しで，これもこの分野の進歩のすごさを裏打ちしている。

• 東京大学生命科学教科書編集委員会 編，「生命科学 改訂第3版」，羊土社(2009)
  • 同書学習用ページ：東京大学テキスト「生命科学」を動く分子で学ぼう！（生活環境化学の部屋）

なんと，なか見！ 検索が可能になっていた！

*1:報道担当者にサイエンスアゴラ等でお世話になっている長神さんのお名前が載っている。

*2:大隅先生は2009/03/29に記した下村さんのノーベル化学賞受賞記念講演でパネラーを務められていた。