ブログ経験のルーツを辿った一日(追記あり)
一昨日記した大澤さんの本をようやく読み終わる。地下鉄サリン事件など近年の異常な事件の背景となっている時代的背景を社会学的に分析する労作を読みつつ今回の秋葉原の事件のことをいろいろ考えている。
被害者に同じ年代がいる職場の学生は何を考えているのだろうと思いつつ,研究室の前にいろいろな本を並べてみた。
この中には今朝の朝日新聞に『絶望映す身勝手な「テロ」』という一文を寄せている東 浩紀さん(ブログ:kajougenron 渦状言論)との共著も入っている。
ところで日中,以下のようなサイト開設のニュースが報じられた。
2ch,はてなブックマーク,テクノラティ,API,CGM,wikiなど,現在のインターネットの状況よく知った上での仕事で,お役所にはできそうもない仕事で痛快である。“ネット上の良心”もリソースとしているところが頼もしく,是非威力を発揮してほしい。
ネットの良心を当てにするということで,2008/03/03に書いた荻上チキさんの「ウェブ炎上 ─ネット群集の暴走と可能性」(ちくま新書)を思い出し,荻上さんのブログ荻上式BLOGを見に行ったところ,東さんのことが最新エントリーに書いてあった上に,以下の新刊のことがアナウンスされていた。この週末に手に入れることにしよう。
で,自作のブログリンク集を再確認していたら,3年前に記した書籍,「ユリイカ,2005年4月号(特集*ブログ作法)」に荻上さんのブログや上記「ウェブ炎上」言及記事にお名前の出てくる,北田暁大さんのブログ(試行空間)も取り上げられているではないか。おまけにその特集に出てくるブログのリンク集が荻上さんのエントリーにあるという念の入れよう。
何か,今日一日これまでの自分自身のネット・ブログの歴史を振り返ったような思いでいる。紹介したブログが全部「はてな」であるというのもその流れの中にあるのだろう。
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※追記(2008/06/15):上で紹介したエントリーに度々登場するのが宮台真司さん(ブログ:MIYADAI.com Blog)。今回の事件についての東さんとの対談が「マル激・トーク・オン・デマンド」に出ました。