山崎 昶先生の新刊「化学トリック=だまされまいぞ!」
2008/05/25に記した東京のオフでは,久しぶりに山崎 昶先生*1にもお会いすることができたのだが,先ほど先生から思いがけず新刊が送られてきた。
数編読んだところだが,テーマごとの短編推理小説仕立てのクイズになっていて登場人物も魅力的で,楽しみながらも例によっての博識に舌を巻かされている。ブログネタに使えそうな話題もありそうだ。
『トリック8 色が違う!』でレアアースの例として登場する元素がプラセオジム(Pr)とネオジム(Nd;ネオジム磁石で有名)。どちらも,
で取り上げていなかったのでPDBデータを検索したところ,NdはないもののPrはいくつかあって,早速1件追加した。
Prを含むPDBデータ例2if5
※“Ligand Chemical Component”のPRをクリックすれば他のPDBデータ表示
一方,無機化合物の構造データをJmolで表示してくれる,
にはPr化合物がなくてNd化合物が2件。以下はそのうちNd(OH2)9の構造である。
Nd(OH2)9の構造(Prを空間充填表示)
ところで,山崎先生にはサイエンスカフェにいがたの10月のゲストをお願いしている。詳細は後日公表するが,話題が豊富すぎてテーマの選定に悩んでいるところでもある。是非多くの方に変幻闊達なお話を聴いてほしいと思っている。
*1:2005/01/09に記事記載。