科学とアート

BSEとプリオンの話題&本ブログのGIFアニメ100点突破(追記あり)

GWが始まりましたがいかがでしょう。この間に牛肉を召し上がる方も多いと思いますが,ご存じのように先日米国産輸入牛からBSE危険部位が見つかり,また騒ぎになっています。 吉野家向け米国産輸入牛からBSE危険部位発覚(IBTimes,2008/04/24) BSE危険部位…

「テロメアの帽子」で個人的にNational DNA Day

昨日帰る前にNational DNA Dayに合わせて研究室前に並べた本。 女子短大であるせいか,例外的に少しだけ人気があるのが,以下の絵本。 森川幸人,「テロメアの帽子 不思議な遺伝子の物語」,新紀元社(2002) ※出版社では品切れですがネット書店で手に入ります…

明日はNational DNA Day

RCSB PDBのニュースで気付きました。 Education Focus: DNA Day(RCSB PDB,2008/04/22) → National DNA Day(2008/04/25) 昨日書いたワークショップに向けての準備を兼ねて冒頭のアニメgif(PDBデータ2bna)と画像を作成したついでに以下のような速成ポス…

北大「分子のかたち展」WSセカンドシーズン日程

2006/04/06に記した標記WSのセカンドシーズンの講師と日程が公表されました。 ワークショップ講師情報 - 北大総合博物館 分子のかたち展 私の話は前回は低分子中心,次回(5/31)は生体高分子がメインとなる。そこで今日作成したPDBデータ利用コンテンツの中…

昨日の「サイエンスカフェにいがた」

2008/04/16に記した第9回「サイエンスカフェにいがた」の様子を先ほど公開した。 第9回サイエンスカフェにいがたの報告 県内大学の院生の方々の参加もあり,終了後に少し話をしたら昨年のサイエンスアゴラの分子イベントも聴きに行きたかったという方がいて…

「有機化学美術館」が新潟にやってくる!

ここではうっかり書き忘れていたが,分子の達人「有機化学美術館」館長の佐藤健太郎さん*1が今週土曜日の「サイエンスカフェにいがた」のゲストとして登場します。 第9回カフェ『炭素という奇跡 〜有機化合物の織りなす身近で不思議な世界〜』 佐藤さんのブ…

PDBsum収録データの水素結合情報活用

このところたびたびPDBsumに関するエントリーを書いているが,同DBのリガンドとそのSITEを抜き出したデータには,水素結合を…で図示するための座標データや水素結合距離,その表示のためのスクリプトが書き込まれている。-水素結合を…で示すための座標データ…

桜の花で祝うPDB登録データ50,000件突破

2008/03/02で予想したProtein Data Bank登録データの50,000件突破が本日達成されました。 PDB Archive Contains More Than 50,000 Structures(RCSB PDB,2008/04/08) 参考:PDB Statistics RCSB PDBのアナウンス 今日の新データチェック中に以下のようにち…

糖尿病と生命システムのロバストネス

2008/03/07に記した, 第5回 高校生を対象とした体験学習「Fight Against!糖尿病」 で使われた動画DVDが,脚本・監督・出演・編集を務めた漆原さんから届いた。 ※インスリン構造は2002年度ノーベル化学賞参考図1でも紹介 使ってもらった分子モデルは瞬間芸…

北大「分子のかたち展」WS参加の記録

3日前に書いたようにワークショップに参加し,今日昼前に帰着。ワークショップのために作成したリンク集と資料を公開し,参加記録もアップしました。ワークショップ終了後は企画に参加されてているアーティストのみなさんに対する説明を傍聴させていただき,…

いよいよ明日は北大で「分子のかたち展」WS

明朝札幌に出発します。 「北大総合博物館 分子のかたち展」ワークショップ講師情報 大きな地図で見る18時より、北大総合博物館2F「共同研究室」で!※学内に道順のポスターが掲示されているそうです。

Molecule of the Monthが記念すべき100回目(追記あり)

デイビッド・グッドセル(David S. Goodsell)さんの描く生体分子の世界(2008/03/17) でも紹介したMolecule of the Month(RCSB PDB)が連載100回目ということで,ニュースにも掲載されていた。Goodsell氏の同シリーズのイラストも100作目になるわけだ。 M…

2月の上京で

写真のアップが遅れたが,ルノワール・DNA・科学とアートを探訪した足跡を公開。 2008年2月の上京で

デイビッド・グッドセル(David S. Goodsell)さんの描く生体分子の世界(追記あり)

昨日のエントリーの書籍の写真に写っていた, Newton 2008年2月号「タンパク質のふしぎ」,ニュートンプレス に,『タンパク質の多様なカタチ・特別インタビュー:タンパク質のカタチの解明が爆発的に進んでいる デイビッド・グッドセル』という記事が掲載さ…

ハウスダストから分子のアートへ

2月は「気軽にサイエンス」で終わった感じだが,その2回目のテーマだったハウスダストから,頭の中を入れ替え作業中。 ハウスダストの最後に以下のサイトを推薦。mixiでマイミクが1000人(上限!)いらっしゃる方から教えてもらったのもので,使いようによっ…

タンパク質の彫刻群

RCSB PDBのニュース, Protein Sculptures on Display at Rutgers (2008/02/19) に,2008/01/14の記事で取り上げたタンパク質の彫刻と似たものが出ている。 Cycloviolacin(日本語訳は見つからない)の彫刻が載ったPDBのニュース(トップの画像はcycloviol…

「北大総合博物館 分子のかたち展」のサイトがオープン!

北大総合博物館・2008年夏の企画展示「分子のかたち展 - サイエンス×アート」 企画されたKさんとは昨年の科学技術社会論学会第6回年次研究大会(東工大大岡山キャンパス)で初めてお会いして計画中のお話を聞き,11月のサイエンスアゴラ2007(お台場)の企画…

サイエンスアゴラ2007開催報告

昨年11月のサイエンスアゴラ2007の開催報告が一昨日公開されていることに気付いた。 サイエンスアゴラ2007開催報告(PDF版20頁) ユニークなメンバーが集まったと改めて思う われわれのイベントもクリスタルの写真とともに紹介 サイエンスアゴラ2008が2008/1…

4×5+1のIgMをつかまえた!

毎週恒例のRCSB PDB新データのチェックで見慣れない五角形の星型分子が目についた。2rcjを見るとなんとIgM(免疫グロブリンM)ではないですか! 拙著「動く分子事典」新版ではp.257に免疫グロブリンの記載があり,IgA・IgD・IgE・IgG・IgMの5種類のうち前4者…

生体分子を1分子単位で見る:GFP利用から直接観察へ

今日見ていたニュースの中に,緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見で知られる下村さんのことが5ページにわたって紹介されていた。 【知の先端】発光生物学者・下村脩さん 緑色蛍光タンパク質を発見(産経,2008/01/14) 2006/05/03の記事で紹介した書籍, 楠見…

Jmolによるサイエンスアゴラ分子のアニメーション

2007/09/23に書いたサイエンスアゴラ分子のJmolによる表示,繰り返しアニメーションにしてみた。拡大版もあるので是非お試しを。 サイエンスアゴラ分子(Jmol版) | 拡大版 これを見てもわかるように分子ビューアを使うと分子以外でもいろいろ遊べてしまう…

サイエンスアゴラ2007のプレスリリース

直近では一昨日記したサイエンスアゴラ2007の内容について,今日午後から主催者のアナウンスが始まった。 開催概要(JST) | プレスリリース(企画概要) これから各イベント企画者サイドでも広報や具体的な内容の詰めが開始されるだろう。 私たちの企画も…

サイエンスアゴラ2007分子公開!

2007/08/31ほかで報告したサイエンスアゴラ2007出展については以下のページでアナウンスしており,近日中に期日その他について紹介できると思います。 分子が見える! 分子で魅せる!(サイエンスアゴラ2007参加企画アナウンス) 今朝になってメンバーのWinm…

佐々木さんのサイエンスアゴラ2007参加広報

一昨日アナウンスした, サイエンスアゴラ2007参加 の件,各メンバーでも広報することになっているが早速その第一弾。オリジナルバナーも作成してくれたので転載させていただく。 science agora 2007に参加します(s2k's eye 2nd Ed.,2007/09/02)

サイエンスアゴラ2007に分子にこだわる有志グループが参加!

2007/06/20に紹介した, サイエンスアゴラ2007 〜みんなでつなごう 未来のスイッチ〜(2007/11/23-25,東京都江東区青海・国際研究交流大学村) に今年はグループで申し込んでいたのだが,本日採択のメールが届いた。早速広報ページを作成し,メンバーと連携…

久々のHOMO・LUMO計算

今日,拙著(共著)「動く分子事典」付録CDの掲載分子データを出発座標にして,いろいろな分子計算をしてくれている以下のブログを偶然発見したので記事例とともに紹介させていただく。 坂根弦太のDV-Xα&VENUS日誌 パソコンで見る動く分子事典の分子をその…

サイエンスアゴラ2007に向けて

2007/02/12に予告したイベントについて,昨日正式なアナウンスが出された*1。 サイエンスアゴラ2007 〜みんなでつなごう 未来のスイッチ〜(2007/11/23-25,東京都江東区青海・国際研究交流大学村) 企画出展の募集 募集概要 概要の「募集する企画」のいくつ…

単量体でも対称構造が目を惹くタキレクチン

このブログでは生体分子のかたちの対称性にこだわって, 生体分子は対称形がお好き?(PQSによるタンパク質複合体構造) のデータをアニメ画像で度々紹介するが*1,複合体でなく単量体でもきれいな五角形になっている珍しい例が画像に示したPDBデータ1tl2。2…

お勧めの新刊「有機化学美術館へようこそ」

たくさんの分子モデルをカラーで美しく見せてくれるサイト, 有機化学美術館 が書籍になったといううれしいニュース。 佐藤健太郎,「有機化学美術館へようこそ ─分子の世界の造形とドラマ」,技術評論社(2007) …bk1情報 参考(著者ブログ記事):明日発売(…

レクチン本を参考に八量体データ

2007/05/22に書いたレクチン本の図版を参考に久々のgifアニメ。p.112図5.16の八量体で,PDB IDが出ておらず少し手間取ったが単量体データ1c3mから例によってPQSが計算してくれた八量体データをもとに作成。構造データは以下で参照できるようにしてあるのでご…