Clefts情報で「鍵と鍵穴」をよりグラフィカルに

昨日記したPDBsumサイトで参照できるClefts情報(Binding-site(s)およびBinding-surface(s)),参照できる4種類のデータのうち,Binding-surface(s) - residue typeデータが,これまでのPDBsumのLigand-SITE情報のデータにドッキングするだけでおもしろい表…

久々にSARS関連データを探してみたら(CASTpからCleftsへ)

今日はオバマ大統領初の議会演説もあったので, 分子で見る国際問題と海外ニュース に載せるネタを探していたら10日ほど前に以下のようなニュースがあった。 オバマ政権が新脅威概念 「環境安全保障」打ち出す(47NEWS,2009/02/13) SARSウイルス発見前後の…

薬2題:インフルエンザ新薬と「まつげが伸びる薬」

Jmolで見るトピックス分子 に珍しくニュースを2件追加。 国産インフルエンザ新薬、投入目前 3社が開発競争(産経,2009/02/23) ※CS-8958,ペラミビル,T-705 ペラミビル,T-705は既存でCS-8958分子のみ次を参考に新規組立て(上図):New influenza antivir…

遺伝子組み換え動物からアンチトロンビンを製造

別ブログが大学教員によるブログ活用例として以下に収録され,そちらとの連携も今後一層必要になると考えている。 教育ソリューション:授業で使うはてな 2009/02/09に記した新コンテンツ, 分子で見る国際問題と海外ニュース も重要な役割を担うことになる…

どっこい生きていた

思わぬ単語がニュースに登場。どちらもこども達への影響が懸念される。 薬効かぬアタマジラミ急増 2年で倍、全体の1割超に(朝日,2009/02/16) 梅毒:患者急増…20〜24歳女性は4年で3倍超(毎日,2009/02/17) 前者については2009/02/12に記したダーウィン…

RCSB PDBのアート絡みのニュースからアプリロニンAへ

RCSB PDBの最新ニュースは教育ネタ特集で,本ブログでもよく取り上げるグッドセルさんのポスターの絵柄が入っている。 RCSB PDB Newsletter | Tools for Education(2009/02/10) その記事の中にあったFlash教材は海生生物から得られている有用な生体分子の…

木と森と森の歴史を見よう(ダーウィン生誕200年に)

今日はダーウィンの200回目の誕生日です。2008/03/30には科博で開かれていたダーウィン展*1を見に行ったことを記したが,今日は読み終えたばかりの以下の本からヒントを得て。 栃内 新,「進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ」,講談社ブルーバッ…

今日も1日インフルエンザで終わってしまった

と言ってもインフルエンザに罹ったわけではありません。休日なのに水曜なのでRCSB PDBの定期チェックをしたのが運の尽き。今日もインフルエンザウイルスのデータがあって,調べてコンテンツを作成しているうちに暗くなってしまったのです(他にもメチル化DNA…

新コンテンツ「分子で見る国際問題と海外ニュース」

今春以降の職場での仕事のことを考えて新作の作成を開始。と言ってもこれまでのコンテンツの切り貼りですけれど。 分子で見る国際問題と海外ニュース きっかけは「白リン」弾が以前から気になっていたため。 イスラエル:ガザ侵攻 イスラエル軍、白リン弾使…

「キャップスナッチング」が万能インフルエンザ薬に道開く?(適宜情報追加予定)

朝一番のニュースチェックで。キーワードはキャップスナッチング(cap-snatching)です。 インフル:増殖酵素の構造解明 仏チーム、万能薬に道(毎日,2009/02/05) 昨日のRCSB PDBの最新データチェックでピックアップしておいた中に該当構造データがありま…

ダーウィンとオーキシン(PDBjの「今月の分子」)

水曜日恒例のRCSB PDBの今週の新規データと月初めに出る, Molecule of the Month の定期チェックをしていて突然気付いたのが,上記ページの日本語版がPDBjから広報されるようになっていたこと。昨年4月からやっていたようで誰も教えてくれなかったのが悲し…

2/7のサイエンスカフェにいがたは薬害HIV/エイズ問題(参加者にインフルエンザのカードゲーム進呈)

本ブログのトップに掲載しているポスターのように2/7は薬害HIV/エイズ事件で活動された川田悦子さんにお越しいただくことになった。 第20回サイエンスカフェにいがた『薬害HIV/エイズ事件を覚えていますか?』(2009/02/07,ジュンク堂書店新潟店)*1 同カフ…

タミフルとリレンザの分子構造の違い

耐性ウイルスやパンデミックに対する備えや数年後の登場が期待される万能ワクチンの話題を含め,タミフルとリレンザの名前が登場するニュースが後を絶たない。 Googleによる“タミフル リレンザ”ニュース検索結果 2008/07/06にも記したように両者ともノイラミ…

ペプチド核酸(PNA)と三重らせん

ここ数日来今進めている仕事のために久々にJmolスクリプトと格闘(コンテンツとしては非公開)。これでいいはずなのに目的の表示ができないことが多々あってすっかり頭の体操状態である。 その最中にも最近のニュースに気配りし,今日は以下の雑誌記事に刺激…

最近買った雑誌の記事を各コンテンツに掲載

立ち読みして関心のある記事のある雑誌だけ買うようにしているのだが先月・今月は収穫大。※印は掲載したコンテンツ。 日経サイエンス,2009年2月号 特集『エイズウイルスへの挑戦』 ※HIVとエイズ 化学,2009年2月号,化学同人 中村 運,『微生物の薬剤耐性と…

「もやしもん@Wiki」発見

ニュースにアシネトバクター菌という耳慣れない名前が。 多剤耐性菌に23人が院内感染 4人死亡、福岡大病院(47NEWS,2009/01/23) 参考:医療施設に広がる新たな脅威、薬剤耐性菌「アシネトバクター・バウマニ」 ギリシャ研究機関(AFPBB News,2008/11/18…

「新版 有機概念図 基礎と応用」がようやく大学図書館に入り始める

昨年末に発刊された, 甲田善生・佐藤四郎・本間善夫,「新版 有機概念図 基礎と応用」,三共出版(2008) が公立図書館に続いて大学図書館に入り始めた。税込み4200円ということで個人よりも図書館や研究室が頼み。 所蔵図書館マップ※参考:Webcat Plus情報 …

今日の爆問学問は『万物は汚れている』(リアルタイム追記あり)

有害化学物質で汚染され続ける世界中の野生生物と人間。環境化学がご専門の田辺信介さんが出演する番組を見ながら書くことに。 NHK総合TV,爆笑問題のニッポンの教養「万物は汚れている」(2009/01/20・23:00〜放映) 以下は放映開始前に予想であげておく関…

秀丸エディタでREACHデータの可視化

ARG岡本さんの最新論文, 岡本 真,『学術ウェブを担うプラットフォームへ ARG創刊10年を機に』,情報管理,51(10),753-763(2008) ブログ記事:「情報管理」に「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」を寄稿(ARGブログ版,2009/01/05) …

巨大タンパク質ボルト(vault)の立体構造解明

大型放射光施設スプリング8による高等生物内巨大タンパク質ボルトの構造決定の成功について(プレスリリース)(SPring-8,2009/01/16) ネット記事例:最大のたんぱく質の構造解明 感染症・がん新薬に期待(朝日,2009/01/16) プレスリリースには“ラグビ…

バクテリオファージT4が持つ風車

本日のRCSB PDB新規データチェックでコンテンツに加えたものから。PDBデータはα炭素だけだが5角形の風車のような構造の表示をいろいろ変えてお楽しみいただきたい。 バクテリオファージT4の分子モーター3ezk→ データ掲載ページ 参考ページ例 T4ファージのgp5…

理科ハウスで「石原純」展

サイエンスアゴラ2008ではいろいろな方にお会いでき,2008/11/23に記したように内田麻理香さんには初めてお目にかかれたのだが,1997年に新潟で開かれた理科関連のイベントでお会いして以来11年ぶりに再会できたのが, 理科ハウス【世界一小さな科学館】(神…

PDBとPQSのTMVでGIFアニメ

ちょっとタイトルに凝ってみました。このブログの愛読者やバイオデータベースにお詳しい方は解読可能かと思いますがいかがでしょう。きっかけは今日出されたデータ。 Molecule of the Month(PDB,2009/01),Tobacco Mosaic Virus(タバコモザイクウイルス…

2009年の分子仕事始め(追記あり)

うっかりしていたが今年の年賀画像をブログにはアップし忘れていたので松の内に掲載します。 メインの画像は干支にちなんでウシのロドプシンにしたが*1,元旦の文春のことがわかっていればGFPにしたところ。 そう思って仕事始めに職場に行くと部屋には以下の…

1月24-25日のサイエンスカフェにいがたは特別企画『就活も高校生進路も一刀両断』

今各紙誌で紹介され,大学生協でも新書部門売上げ1位を続けている話題の「就活のバカヤロー」(光文社新書)の著書と,昨年の受験シーズンに話題になった「時間と学費をムダにしない大学選び」(光文社)の共著者が新潟で揃い踏みします! 第19回カフェ 特別…

竹内久美子さんのエッセーで「動く分子事典」紹介!

あけましておめでとうございます。新年早々うれしいことがあったので紹介させていただきます。 今朝目覚めて寝床の周囲に散乱している本の中から, 「週刊文春」2009年1月1日・8日新年特大号 を読んでいたら,なんと, 本間善夫・川端 潤,「パソコンで見る…

ポルフィリンから難病を考える

今年も大晦日。2008年最後のエントリーは難病指定が待たれるポルフィリン症(ポルフィリア)について。27日のTBSの特集番組の中で以下の内容が再度取り上げられ,関係者が病気を広く知ってもらうためにいろいろな活動をしていることが紹介された。 報道特集N…

2008年のwww.ecosci.jp活動総括(追記あり)

あちこちのブログやmixiで年間活動報告がされていることに見習って。*印は本ブログの関連エントリー例です。その他過去の記録を含めて生活環境化学の部屋/回覧板もご参照ください。 ■2月 02/03:気軽にサイエンス「第1回 分子で見る密閉された部屋編」(東…

こども達への有害化学物質の影響は今

今年の3月に出ていたニュースが先日再掲されていた。 子どもの病気:化学物質との関連解明で母子6万組を調査へ(毎日,2008/12/22) 環境省の該当ページ:子どもの健康と環境に関する全国調査 資料例:子どもの健康と環境に関する全国調査−子どもの発育に影…

富山県立図書館に「新版 有機概念図」所蔵

大学図書館・国公立図書館への書籍の所蔵状況をGoogleマップで示してくれる, 所蔵図書館マップ にようやく「新版 有機概念図」の所蔵情報が出現した。一番乗りは富山県立図書館で国会図書館より早い対応に感謝している。 所蔵図書館マップによる「新版 有機…