2009-01-01から1年間の記事一覧

サイエンスアゴラ分子企画から生まれた新サイエンスカフェ

2008/12/08ほかに記した, サイエンスアゴラ2008参加記録 (1) 分子の世界をアートとエコロジーから見る に参加された方から,自分もサイエンスカフェなどのイベントを全国展開で開きたいという問い合わせメールが2月に届き,先月は東京から研究室まで訪ねて…

Web資産としての「化学工学資料のページ」と「薬理学電子教科書」

異動の季節,私がWebページを立ち上げるきっかけを作ってくださった伊東章先生が,新潟大学から母校の東京工業大学に移られた。歴史ある下記ページは,しっかりプロバイダに引っ越し作業をしてくださった。 化学工学資料のページ データを居候させていただい…

細胞内タンパク質の立体構造ほか

昨日は生体分子関連のニュースが多く,日課のバイオ関連トピックスへの情報掲載に半日かかってしまった。 自閉症の原因因子の一つ「Shank」のシナプスでの機能を解明 −ShankとHomerの2つのタンパク質の網目構造が、正常シナプスの骨格を形作る−(理研,2009…

科学コミュニケーターという新しい顔

【注】本エントリーの上記記載期日およびPermalinkが「2009-03-29」になっていますが,実際の書き込みは「2009-04-02」ですので,引用の際は以下のようにするなどご留意くださいますようお願いいたします。 科学コミュニケーターという新しい顔(こども省,2…

下村さんのノーベル化学賞受賞記念講演ほか

3月23日に2008年ノーベル化学賞を受賞された下村脩さんの記念講演会「天の導くままに ―発光生物と半世紀」が東京であり,朝日新聞の抽選にははずれたが日本化学会の方には当たったので,別ブログに記した3月20日開催のフォーラム参加からそのまま東京に居残…

ビスフェノールZが結合したエストロゲン関連受容体γ

本ブログでも内分泌攪乱物質(環境ホルモン)問題の象徴的存在としてビスフェノールA(BPA)を再三取り上げているが,RCSB PDBの2009/03/17付け新規公開データの中に,ビスフェノールZを含む構造データがあったので,早速以下のページに追加掲載した。同じ研…

20歳になったWebとMaps of Science

書き込みが遅くなったが,3月13日はWebが20歳になった記念日だったとのこと。 WWWの二十歳の誕生日(5号館のつぶやき,) 発信箱:WWWの20年=元村有希子(毎日新聞,2009/03/07) Happy 20th Birthday, World Wide Web(Scientific American) 地球上に生…

JJSC第5号にいろんな肩書きで登場

科学技術コミュニケーション第5号(5号館のつぶやき,2009/03/09) 【話題】JJSC(Japanese Journal of Science Communication)第5号 発刊される(Science and Communication,2009/03/09) で紹介されているように, 科学技術コミュニケーション専門誌JJ…

燃料電池の先をゆくタンパク質(PDBjの「今月の分子」)

2009/02/04に記したようにPDBjで先月から同時和訳を開始してくれた今月の分子,2月のダーウィンの話題に続く今回は一転最先端の燃料電池にも関係するタンパク質の話題。2009/01/05ほかに記した光合成で生じる電子や正孔,今回のヒドロゲナーゼ内で生成する水…

タンパク質の「鍵と鍵穴」の鍵穴としてのクレフト

2009/02/25以降取り組み始めたタンパク質のClefts情報,日本語でもクレフトで定着していることにようやく気付く。これまでCASTp情報にこだわっていたこともあるが,この辺が独学の切なさというところ。 Googleによる“タンパク質 クレフト”検索結果 クレフト…

爆問学問で脳と水分子とアクアポリンの話題

一昨日放映の番組,3月9日にも再放送される予定なのでご案内させていただきます。同番組ページには出演者やスタッフの撮影後の後日談が掲載されるのでそれもお勧めである。 爆笑問題のニッポンの教養 | FILE064:「こころは水で作られる!?」 | 中田力(NHK…

POPs対象化合物の様変わり

本ブログでも何回かPOPsについて記したが,以下のニュースで最新の動向を知ることができた。 最近の2つの国際的な化学物質の取組と市民参加(EICネット,2009/02/20) POPs条約(経済産業省) 柴田康行,『進む東アジアPOPsモニタリング』,科学,2008年7月…

福岡伸一さんの新刊「動的平衡」を読み終えて

福岡さんの著書にたびたび出てくる“動的平衡”“動的平衡”に触発されて作成した右のアニメ画像も掲載は3回目になる。その動的平衡をタイトルにした本を読み終えた。 福岡伸一,「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」,p.115,木楽舎(2009) 参考(著者ブログ記…

シアル酸と鳥インフルエンザ発生のニュース

一昨日の記事を書いた後,夜中にシアル酸のデータを作らなかったことに気付いて昨日データ作成し,画像も差し替えた。 鳥インフルエンザ&新型インフルエンザ情報 参考:Googleによる“シアル酸 インフルエンザ”検索結果 Ligand-SITE情報データにCleftsデータ…

Clefts情報で「鍵と鍵穴」をよりグラフィカルに

昨日記したPDBsumサイトで参照できるClefts情報(Binding-site(s)およびBinding-surface(s)),参照できる4種類のデータのうち,Binding-surface(s) - residue typeデータが,これまでのPDBsumのLigand-SITE情報のデータにドッキングするだけでおもしろい表…

久々にSARS関連データを探してみたら(CASTpからCleftsへ)

今日はオバマ大統領初の議会演説もあったので, 分子で見る国際問題と海外ニュース に載せるネタを探していたら10日ほど前に以下のようなニュースがあった。 オバマ政権が新脅威概念 「環境安全保障」打ち出す(47NEWS,2009/02/13) SARSウイルス発見前後の…

薬2題:インフルエンザ新薬と「まつげが伸びる薬」

Jmolで見るトピックス分子 に珍しくニュースを2件追加。 国産インフルエンザ新薬、投入目前 3社が開発競争(産経,2009/02/23) ※CS-8958,ペラミビル,T-705 ペラミビル,T-705は既存でCS-8958分子のみ次を参考に新規組立て(上図):New influenza antivir…

遺伝子組み換え動物からアンチトロンビンを製造

別ブログが大学教員によるブログ活用例として以下に収録され,そちらとの連携も今後一層必要になると考えている。 教育ソリューション:授業で使うはてな 2009/02/09に記した新コンテンツ, 分子で見る国際問題と海外ニュース も重要な役割を担うことになる…

どっこい生きていた

思わぬ単語がニュースに登場。どちらもこども達への影響が懸念される。 薬効かぬアタマジラミ急増 2年で倍、全体の1割超に(朝日,2009/02/16) 梅毒:患者急増…20〜24歳女性は4年で3倍超(毎日,2009/02/17) 前者については2009/02/12に記したダーウィン…

RCSB PDBのアート絡みのニュースからアプリロニンAへ

RCSB PDBの最新ニュースは教育ネタ特集で,本ブログでもよく取り上げるグッドセルさんのポスターの絵柄が入っている。 RCSB PDB Newsletter | Tools for Education(2009/02/10) その記事の中にあったFlash教材は海生生物から得られている有用な生体分子の…

木と森と森の歴史を見よう(ダーウィン生誕200年に)

今日はダーウィンの200回目の誕生日です。2008/03/30には科博で開かれていたダーウィン展*1を見に行ったことを記したが,今日は読み終えたばかりの以下の本からヒントを得て。 栃内 新,「進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ」,講談社ブルーバッ…

今日も1日インフルエンザで終わってしまった

と言ってもインフルエンザに罹ったわけではありません。休日なのに水曜なのでRCSB PDBの定期チェックをしたのが運の尽き。今日もインフルエンザウイルスのデータがあって,調べてコンテンツを作成しているうちに暗くなってしまったのです(他にもメチル化DNA…

新コンテンツ「分子で見る国際問題と海外ニュース」

今春以降の職場での仕事のことを考えて新作の作成を開始。と言ってもこれまでのコンテンツの切り貼りですけれど。 分子で見る国際問題と海外ニュース きっかけは「白リン」弾が以前から気になっていたため。 イスラエル:ガザ侵攻 イスラエル軍、白リン弾使…

「キャップスナッチング」が万能インフルエンザ薬に道開く?(適宜情報追加予定)

朝一番のニュースチェックで。キーワードはキャップスナッチング(cap-snatching)です。 インフル:増殖酵素の構造解明 仏チーム、万能薬に道(毎日,2009/02/05) 昨日のRCSB PDBの最新データチェックでピックアップしておいた中に該当構造データがありま…

ダーウィンとオーキシン(PDBjの「今月の分子」)

水曜日恒例のRCSB PDBの今週の新規データと月初めに出る, Molecule of the Month の定期チェックをしていて突然気付いたのが,上記ページの日本語版がPDBjから広報されるようになっていたこと。昨年4月からやっていたようで誰も教えてくれなかったのが悲し…

2/7のサイエンスカフェにいがたは薬害HIV/エイズ問題(参加者にインフルエンザのカードゲーム進呈)

本ブログのトップに掲載しているポスターのように2/7は薬害HIV/エイズ事件で活動された川田悦子さんにお越しいただくことになった。 第20回サイエンスカフェにいがた『薬害HIV/エイズ事件を覚えていますか?』(2009/02/07,ジュンク堂書店新潟店)*1 同カフ…

タミフルとリレンザの分子構造の違い

耐性ウイルスやパンデミックに対する備えや数年後の登場が期待される万能ワクチンの話題を含め,タミフルとリレンザの名前が登場するニュースが後を絶たない。 Googleによる“タミフル リレンザ”ニュース検索結果 2008/07/06にも記したように両者ともノイラミ…

ペプチド核酸(PNA)と三重らせん

ここ数日来今進めている仕事のために久々にJmolスクリプトと格闘(コンテンツとしては非公開)。これでいいはずなのに目的の表示ができないことが多々あってすっかり頭の体操状態である。 その最中にも最近のニュースに気配りし,今日は以下の雑誌記事に刺激…

最近買った雑誌の記事を各コンテンツに掲載

立ち読みして関心のある記事のある雑誌だけ買うようにしているのだが先月・今月は収穫大。※印は掲載したコンテンツ。 日経サイエンス,2009年2月号 特集『エイズウイルスへの挑戦』 ※HIVとエイズ 化学,2009年2月号,化学同人 中村 運,『微生物の薬剤耐性と…

「もやしもん@Wiki」発見

ニュースにアシネトバクター菌という耳慣れない名前が。 多剤耐性菌に23人が院内感染 4人死亡、福岡大病院(47NEWS,2009/01/23) 参考:医療施設に広がる新たな脅威、薬剤耐性菌「アシネトバクター・バウマニ」 ギリシャ研究機関(AFPBB News,2008/11/18…