科学コミュニケーション

RCSB PDBの今年のレポート

RCSB PDBの2008年年間報告書が出された。いつもながら多数の画像とともにトピックスや統計データが示され,その画像だけでも楽しくなってしまう。 2008 Annual Report(RCSB PDB,2008/12/16) FTP Downloads from the wwPDB in 2007. Image created using G…

初物三題噺(Chrome,GCaMP,Yahoo!ブックス)

以前Google Chromeを試した時はJava利用のJmol分子を表示できなかったのだが, 「Google Chrome」が正式版に(INTERNET Watch,2008/12/12) を見て,試したところ「Java for Chrome」(上の画像はその起動時に表示される)のインストールが始まって無事モデ…

使い走りあるいは細い横糸としての男

福岡伸一さん*1の新刊をようやく読み終えた。 福岡伸一,「できそこないの男たち」,光文社新書(2008) 同書を紹介した福岡さんのブログ記事:福岡ハカセのささやかな言葉: 新刊が発売されました!(2008/08/06) 相変わらずのご自分の経験を踏まえたストーリ…

ブログ「気ままに有機化学」に感謝

書こう書こうと思いながらすっかり遅くなってしまいましたが,以前から生活環境化学の部屋サイトへのアクセス解析をしていて,リンク元分析では以下のサイトからのものが少なくなく,リンクしてくださっていることに感謝していました。 気ままに有機化学 「…

こどもに及ぼす化学物質の影響を考えるシンポジウムとREACH(追記あり)

広報が遅くなったが今度の土日に東京ビッグサイトで環境問題のシンポジウムが開催され,当日まで参加受付けをしています。 平成20年度 化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム 〜未来に翔く子どもたちのために〜(2008/12/14-15,東京都江東区有明・…

サイエンスアゴラ2008参加記録を公開

2008/11/23ほかに書いたサイエンスアゴラ2008への参加記録,分子イベントについては少し前に報告ページを公開したのだが,その他のイベントの様子については昨日ようやく公開できたのでご覧いただければ幸いです。 サイエンスアゴラ2008参加記録 (1) 分子の…

昨日のサイエンスカフェにいがたと新刊の書店登場

昨日はサイエンスカフェにいがた。今話題のトキがテーマということで新聞社2社が取材に来てくれ,今朝の読売新聞新潟版に記事が載りネットにも転載された。 第16回サイエンスカフェにいがた『トキ、こめ、田んぼ 〜水田の生き物がつなぐ朱鷺と人〜』報告ペー…

「動く分子事典」のことを書いてくれたブログにTB作戦

本ブログの左側に著書2冊, を載せ販促中だが,「新版 有機概念図」がようやくAmazonに出たので, Amazon.co.jpの書籍情報(略歴もしっかり掲載) SPYSEEの自分情報にも掲載されていないかと確認にしたところまだだったものの,「動く分子事典」新版について…

もやしもんの威力

一昨日はサイエンスアゴラ2008の途中で会場を抜け出して上野で開催中の展覧会へ。タイトルだけでは決して見に来ないであろう人々まで大挙して押し掛けているのを目の当たりにして,キャラあるいはコンテンツの重要性を再認識する。 特別展:菌類のふしぎ−き…

サイエンスアゴラ2008でカソウケンさんにお会いできました!

今年も始まりました。 昨年ニアミスでお会いできなかった, 内田麻理香:カソウケン(家庭科学総合研究所) | 内田麻理香ブログ「カソウケンの科学どき技術どき」 | T lounge blog 東京大学工学部広報室 担当者のブログ の内田麻理香さんにお会いすること…

明後日からサイエンスアゴラ2008

今朝発行のメールマガジンで11/22-24のアゴラ探訪の作戦を立ててみてはいかがでしょう。 NPO Science Communication News|サイエンスアゴラ2008特集号(2008/11/20) 発行元のNPO代表理事の榎木のお勧めで,われわれの分子イベントの宣伝文も書かせていただ…

サイエンスアゴラ2008のパンフレットが公開されました

以下でダウンロードできます。カラー6頁4.7MBと大きなファイルですのでご注意ください。 サイエンスアゴラ2008 - ダウンロード パンフレット中の「分子の世界をアートとエコロジーから見る」の案内 わたしたちの分子企画のタイトルにある“アート”に合わせて…

サイエンスアゴラ2008が来週に迫りました!

いよいよ来週22日から東京お台場でサイエンスのお祭りが始まります。私が登壇する分子イベントは23日で,その準備も追い込みです。まだ席の余裕がありますので,是非以下の広報ページで参加申し込みをいただければ幸いです。 分子の世界をアートとエコロジー…

世界糖尿病デーに

ふとしたことで今日が, 世界糖尿病デー だと知る。 糖尿病と言えば,2008/03/07に書いたように高校生向けのイベントに分子画像提供で関わり,作成された映像作品を送ってもらったことを思い出す。 それで今日は,糖尿病治療薬関連のアニメを作成してみた。…

11/23のアゴラは分子イベントにどうぞ!(12:30-14:20)

サイエンスアゴラ2008(2008/11/22-24,国際研究交流大学村)の新しいパンフレットがダウンロードできるようになった。 2008/09/23に記したへの分子企画出展, 12:30-14:20 分子の世界をアートとエコロジーから見る(分子計算と視覚化研究会) ※このページで…

来週のSTS学会年会(阪大)で話すSPYSEEのことなど

科学技術社会論学会 第7回年次研究大会・総会(2008/11/08-09,大阪大学豊中キャンパス) 大阪大学総長の鷲田清一さんによる記念講演『21世紀の教養?』を聴くのが楽しみ。鷲田さんと言えば,以下のような「着る」ことに関する著作が何冊かあるのもユニーク…

こどもタンパク質の弟

2004/10/01に記した“世界最小のタンパク質”シニョリンに弟(妹?)が生まれた。 10個のアミノ酸からなる人工タンパク質の結晶構造を解明 −「タンパク質とは何か」、さらなる理解の深化に貢献−(産総研,2008/10/27) シニョリンで検索するとなんと拙作ページ…

読書の秋に『文学作品のなかの化学』のお話

2008/09/13に記したように10月25日は,博覧強記の山崎昶さんをゲストにお迎えしてサイエンスカフェを開きます。 第15回サイエンスカフェにいがた『文学作品のなかの化学』(2008/10/25,ジュンク堂書店新潟店) 山崎さんからPR:ミステリやSFに限らず、歴史…

3連休中もGFPや有機概念図と格闘(今日はオープンキャンパス)

2008/10/08のノーベル賞記事はお陰さまで多くの機関からアクセスをいただいた。 なかのひと.jpによる2008/10/09(記事翌日)のアクセス解析 11/23のサイエンスアゴラ出展でも,イベント用画像の中央ににGFPを急遽追加しポスターも改訂した。 化学・生物関係…

人体に入るべきでない分子(追記あり)

1008/09/08に記した“事故米”のメタミドホス・アフラトキシン・アセタミプリドに続き,食品中のメラミン混入が世界規模で大きな問題になっている。 Googleによる“メラミン”ニュース検索結果 メラミン(国際化学物質安全性カード) メラミン - Wikipedia 新「…

個人的オープンキャンパスのテーマは「アート←科学→社会」

2008/09/07に記した研究室のオープンキャンパスの予定が決まり,ポスターを作成。 研究室公開(各回先着10名,仮設校舎2棟207号室) 2008/09/27:学会出張で不在のためバーチャル版のみ 2008/10/04:11:15〜12:00,15:15〜16:00の2回 2008/10/13:11:15〜12:…

高知の学会に向けて(トレハロースのことなど) …追記あり

先日も書いたように,今月末は以下の学会でPDBsumのLigand-SITE情報データ集についてポスター発表。 日本コンピュータ化学会2008年秋季年会(2008/09/27-28,高知大学朝倉キャンパス) そこで紹介する有機概念図に関係する別の作業に一昨日まで追われ,昨日…

殻を替えて www.ecosci.jp のオープンキャンパス

別ブログ(2008/09/03)に記したように,職場が2009年4月から新潟県立大学(設置認可申請中)に衣替えする見通しで,オープンキャンパス(9/27,10/4,10/13)についても公表された。 例えば2008/07/27などに書いたように,Webサイト「生活環境化学の部屋」の…

SPYSEEサイエンスコミュニケーションの銅メダル

またもSPYSEEの話題。タグ「サイエンスコミュニケーション」の登録者数がどんどん増えて本日16時時点で644人の大所帯となり,なんと全タグの中で3位,堂々の銅メダルである。 SPYSEEタグ登録者数ベスト12(2008/08/16,16:00時点) これでサイエンスコミュニ…

「分子のかたち展」に寄せて(4) 夏休みは大学へ!

2008/08/04の朝日新聞の教育欄に,以下の記事。京都精華大(マンガ),東海大(水族館),東京農業大(食と農),秋田大(地下資源)が紹介されている。 大学博物館で「遊ぶ」夏 このブログのタイトルのこども達に是非地元の大学の施設公開やイベントに是非…

SPYSEEとグッドセルさんのこと

職場の居場所がプレハブに引っ越すことになって連日荷造りで仕事にならず,昨日のPDB新規公開データのチェックもサボってしまった。ただし,楽しみにしていたグッドセルさんのイラストによる「今月の分子」はしっかり確認。今回は耳慣れないタンパク質だけれ…

「分子のかたち展」に寄せて(3) 多重結合の表示

2008/07/25に記したようにPDBデータの多くで水素分子や多重結合が表示できないことのデメリットが,二重結合と単結合が繰り返される共役系の認識ができないことである*1。ある分子が有色になるにはいくつかの要件があるが,その代表例が長い共役系をもつこと…

SPYSEEで遊ぶ(追記あり)

一昨日書いたSPYSEE,ようやく私の名前での分析結果が出た。 ※表示内容は適宜更新される どこか12年にわたる当方の活動に『セマンティックウェブ技術』も混乱をきたしているのではないかという印象があるが,個々のデータの理由をクリックするとそれなりに苦…

7/31に「生活環境化学の部屋」12周年

4日後に「生活環境化学の部屋」が12周年を迎える。 インターネット利用とホームページ開設の歩み 参考:Googleによる“link:www.ecosci.jp”検索結果 「生活環境化学の部屋」トップページの2008年上半期アクセス状況 12年間の時代背景の変転の中で,闇雲に「け…

北大総合博物館「分子のかたち展」スタート

遠く札幌の地でいよいよ今日から始まっているはずです。 北大総合博物館2008年夏の企画展「分子のかたち ─サイエンス×アート」(2008/07/15-09/28) 昨夜も主催者のKさんから追い込み中というメールが届きましたが,初日の出足はどうだったでしょうか。 分子…