分子の形

NIHからの来訪&有機概念図本

昨朝,本ブログにNIHから来訪があった。初回は見逃していたのかも知れないが15カ月前で3回目になるようだ。GFP情報を見に来てくれたのかも知れない。 昨日7:41(日本時間)NIHから来訪(なかのひと.jpより)※海外は地図で表示できない 話は変わって(速報性…

3連休中もGFPや有機概念図と格闘(今日はオープンキャンパス)

2008/10/08のノーベル賞記事はお陰さまで多くの機関からアクセスをいただいた。 なかのひと.jpによる2008/10/09(記事翌日)のアクセス解析 11/23のサイエンスアゴラ出展でも,イベント用画像の中央ににGFPを急遽追加しポスターも改訂した。 化学・生物関係…

東大農場で使われた酢酸フェニル水銀

問題になっている東大農場で使われた水銀系農薬が酢酸フェニル水銀(1973年登録失効!)だったと知り,それならばと半日かけて以下に情報を掲載。 無登録農薬問題 以下はその転載。 東大農場の禁止農薬使用:農水省、立ち入り検査(毎日,2008/10/03) 酢酸…

環境ホルモン(?)15物質再調査へ

私にとって有害化学物質の問題と言えば,水俣病と環境ホルモンが柱になり,追跡し続けることを役割のように感じている。その後者について以下のようなニュース。 環境ホルモン:15物質を調査へ 環境省(毎日,2008/10/01) まだ環境省には情報が出ていないが…

人体に入るべきでない分子(追記あり)

1008/09/08に記した“事故米”のメタミドホス・アフラトキシン・アセタミプリドに続き,食品中のメラミン混入が世界規模で大きな問題になっている。 Googleによる“メラミン”ニュース検索結果 メラミン(国際化学物質安全性カード) メラミン - Wikipedia 新「…

個人的オープンキャンパスのテーマは「アート←科学→社会」

2008/09/07に記した研究室のオープンキャンパスの予定が決まり,ポスターを作成。 研究室公開(各回先着10名,仮設校舎2棟207号室) 2008/09/27:学会出張で不在のためバーチャル版のみ 2008/10/04:11:15〜12:00,15:15〜16:00の2回 2008/10/13:11:15〜12:…

スタチン発見の遠藤章さんにラスカー賞

2008/09/08に『いつもながら,いいニュースで分子の話を書きたいと思ってしまう』と書いたところ,今朝の新聞にそのいいニュースが載りました。本ブログ2006/03/02に2006年日本国際賞を受賞されたことを記した遠藤章さんが今度はラスカー賞を受賞されました…

化学物質悪用に対して天網恢恢

相撲の世界では大麻が,食をないがしろにした米粉加工会社の問題ではメタミドホス・アフラトキシン・アセタミプリドという化合物名が,ニュースで繰り返し流されている。 大麻についてはドーピング検査で実績のある機関が精密検査にあたったが,同社では, …

昨日から今年3回目の北海道

「分子のかたち展」を見るために昨日から札幌入り。午前中について昼食は小樽まで足を延ばす。新潟を発つ前に急遽ネットで調べたら,おかみさんがブログを開いているお寿司屋さんが見つかったのでそこへ直行。 札幌から小樽へ向かう車窓から 小樽のブロガー…

「分子のかたち展」に寄せて(4) 夏休みは大学へ!

2008/08/04の朝日新聞の教育欄に,以下の記事。京都精華大(マンガ),東海大(水族館),東京農業大(食と農),秋田大(地下資源)が紹介されている。 大学博物館で「遊ぶ」夏 このブログのタイトルのこども達に是非地元の大学の施設公開やイベントに是非…

SPYSEEとグッドセルさんのこと

職場の居場所がプレハブに引っ越すことになって連日荷造りで仕事にならず,昨日のPDB新規公開データのチェックもサボってしまった。ただし,楽しみにしていたグッドセルさんのイラストによる「今月の分子」はしっかり確認。今回は耳慣れないタンパク質だけれ…

「分子のかたち展」に寄せて(3) 多重結合の表示

2008/07/25に記したようにPDBデータの多くで水素分子や多重結合が表示できないことのデメリットが,二重結合と単結合が繰り返される共役系の認識ができないことである*1。ある分子が有色になるにはいくつかの要件があるが,その代表例が長い共役系をもつこと…

山崎 昶先生の新刊「化学トリック=だまされまいぞ!」

2008/05/25に記した東京のオフでは,久しぶりに山崎 昶先生*1にもお会いすることができたのだが,先ほど先生から思いがけず新刊が送られてきた。 山崎 昶,「化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ」,講談社ブルーバックス(2008) 数編読んだところ…

PRTRやREACH等に見る人工化学物質対策の動向

書き遅れたが,本ブログでもたびたび取り上げているREACH等,化学物質に関する情報を掲載したメールマガジンニュース, 化学物質国際対応ネットワークマガジン 第10号(2008/07/16) に関連して。 [2]欧州化学物質庁(ECHA)のSVHCに関する報道 《 中 略 …

タミフル耐性インフルエンザのノイラミニダーゼ(メルマガ有機化学より)ほか

有機化学美術館館長の佐藤さんが今年の1月から配信を始めたメルマガ有機化学の最新号記事に触発されてこの2日ほど関連コンテンツ作成に追われてしまった。 メルマガ有機化学 2008年第22号 タミフル耐性インフルエンザについては本ブログでも,何回か記したが…

ニュースなマラカイトグリーン

帰りの車の中で聞いたニュースからその後のテレビのニュースで盛んにマラカイトグリーン(malachite green,塩基性染料 C.I. Basic Green 4)の名前が登場し。 ウナギ偽装:回収品から禁止抗菌剤(毎日,2008/07/03) 以前の事例から:中国産養殖鰻のマラカ…

北大総合博物館サイトに「分子のかたち展」のアナウンス

昨日から7月。15日から本番が始まるイベントの案内が会場のサイトにも数日前に掲載された。 北海道大学総合博物館 北大総合博物館2008年夏の企画展「分子のかたち ─サイエンス×アート」 アーティストの作品も出揃ったはずで,展示を見に行くのが楽しみである…

分子本,ニュースレター,サクランボ

昨年のサイエンスアゴラ2007参加企画「分子が見える!分子で魅せる!」やサイエンスカフェにいがた第9回でご協力いただいたサイエンスライターの佐藤健太郎さんから,昨日サイン入りの新刊が届きました。ニュースに登場する化学物質を,分子の形や科学的デー…

PDBsumのLigand情報を身近な現象に援用する

今日の講義, 講義用トピック(2008年度前期) Googleによる“繊維 分子間力 染料 OR 汚れ”の検索結果 → 染料の種類(生活環境化学の部屋) の説明のために急遽作成したJmol版データから作成した画像例。 C.I.Basic Blue 9(メチレンブルー)を含むPDBsumデー…

北大「分子のかたち展」WS(その2)に行ってきました

ワークショップ・アーカイブス(分子のかたち wiki) 5月31日:本間善夫(Webサイト生活環境化学の部屋主宰)「分子から生命へ - 生体高分子のお話し」 「北大総合博物館 分子のかたち展」参加の記録 参加者は前回より少なかったが,幅広く中身の濃い話がで…

北大「分子のかたち展」公式サイトオープン(展示は7/15から)

いよいよ公式サイトが公開され,夏の本番に向けて発進である。 北大総合博物館2008年夏の企画展「分子のかたち ─サイエンス×アート」 会期:2008年7月15日(火) ― 9月28日(日) 会場:北海道大学総合博物館 1階 知の統合コーナー、他 コンテンツ例:かたちっ…

SCCJ学会賞受賞は「c-Japan」の先駆け的業績による?

2008/04/08ほかに書いたように, 日本コンピュータ化学会2008春季年会(2008/05/22-23,東京工業大学大岡山キャンパス) 参加記録:日本コンピュータ化学会年会2008春季年会に参加して で同学会の学会賞をいただくことができた。 本当に予想外の受賞だったが…

GWも分子データ等作成(抗がん剤と抗うつ剤)

昨日の別ブログ記事に記したように,「動く分子事典」新版について書いた原稿を28日付け地元紙に載せてもらったが,同書DVDに収録していない新規データの作成は日々継続している。 休みだった昨日は朝刊で見てしまったニュースでデータ作成。 抗がん剤原料の…

北大「分子のかたち展」WSセカンドシーズン日程

2006/04/06に記した標記WSのセカンドシーズンの講師と日程が公表されました。 ワークショップ講師情報 - 北大総合博物館 分子のかたち展 私の話は前回は低分子中心,次回(5/31)は生体高分子がメインとなる。そこで今日作成したPDBデータ利用コンテンツの中…

昨日の「サイエンスカフェにいがた」

2008/04/16に記した第9回「サイエンスカフェにいがた」の様子を先ほど公開した。 第9回サイエンスカフェにいがたの報告 県内大学の院生の方々の参加もあり,終了後に少し話をしたら昨年のサイエンスアゴラの分子イベントも聴きに行きたかったという方がいて…

「有機化学美術館」が新潟にやってくる!

ここではうっかり書き忘れていたが,分子の達人「有機化学美術館」館長の佐藤健太郎さん*1が今週土曜日の「サイエンスカフェにいがた」のゲストとして登場します。 第9回カフェ『炭素という奇跡 〜有機化合物の織りなす身近で不思議な世界〜』 佐藤さんのブ…

PDBsum収録データの水素結合情報活用

このところたびたびPDBsumに関するエントリーを書いているが,同DBのリガンドとそのSITEを抜き出したデータには,水素結合を…で図示するための座標データや水素結合距離,その表示のためのスクリプトが書き込まれている。-水素結合を…で示すための座標データ…

学会賞受賞の物証(?)Web版

しつこく私事で恐縮ですが,2008/02/26に書いた学会賞受賞,本当に予想していなかったできごとなのでどうかご容赦を。2008/04/01に記した推薦書が載った学会誌のWeb版(論文以外の事務局広報部分)が公開され,業績内容についてお読みいただけるようになった…

糖尿病と生命システムのロバストネス

2008/03/07に記した, 第5回 高校生を対象とした体験学習「Fight Against!糖尿病」 で使われた動画DVDが,脚本・監督・出演・編集を務めた漆原さんから届いた。 ※インスリン構造は2002年度ノーベル化学賞参考図1でも紹介 使ってもらった分子モデルは瞬間芸…

北大「分子のかたち展」WS参加の記録

3日前に書いたようにワークショップに参加し,今日昼前に帰着。ワークショップのために作成したリンク集と資料を公開し,参加記録もアップしました。ワークショップ終了後は企画に参加されてているアーティストのみなさんに対する説明を傍聴させていただき,…