分子の形

ジュンク堂書店新潟店の「サイエンスカフェにいがた」特設コーナー&リタリン

昨日書いたように,新「分子事典」が書店に並んでいるのをジュンク堂新潟店まで見に行った際,あちこち回っていたら以下のような棚があった。これまでのサイエンスカフェにいがたで講師の先生が紹介してくださった本を並べてくれている特設コーナーである。…

「動く分子事典」新版は間もなく発刊!

1999年に第1版を出してから8年。お陰で9刷まで増刷になり,多くのご支持をいただいたが,最近のPC環境では動作しなくなってきているため,拙作Webページ同様Jmolを利用したものを世に送り出すべく作業を続けてきたところ,今日になって思いがけず刷上がり見…

FDAが新HIV治療薬maraviroc(CCR5拮抗薬)承認

2007/07/02にHIVインテグラーゼ阻害剤のことを書いたが,今回は以下のようなニュース。 新タイプのHIV治療薬、米FDAが短縮承認(eureka! NEWS,2007/08/07) FDA Approves Novel Antiretroviral Drug(FDA,2007/08/06) 参考:Googleによる“マラヴィロック …

科博の『インカ・マヤ・アステカ展』ほか

8/1に開かれたエントロピー学会 第25回シンポジウム(2007/10/13-14,新潟大学教育人間科学部)の実行委員会に参加するために休暇をとって7/31に上京。7月の3連休に行こうと思っていたのに中越沖地震の影響もあって断念していた『インカ・マヤ・アステカ展』…

久々のHOMO・LUMO計算

今日,拙著(共著)「動く分子事典」付録CDの掲載分子データを出発座標にして,いろいろな分子計算をしてくれている以下のブログを偶然発見したので記事例とともに紹介させていただく。 坂根弦太のDV-Xα&VENUS日誌 パソコンで見る動く分子事典の分子をその…

抗うつ剤(SSRI)パキシルの副作用?

少し前の記事, 抗うつ剤:「パキシル」服用の自殺者増加 副作用の疑い(毎日,2007/06/28) のパキシルは塩酸パロキセチン水和物の商品名で, 抗うつ剤の分類 に構造を示したSSRI(本ブログでの言及記事一覧)の一種にあたる。同ページ掲載のトピックスには…

HIVインテグラーゼ阻害剤の第1号なるか?

メルクの抗HIV剤、FDAが優先審査に指定(日経,2007/06/29) このニュースで承認を目指しているのがラルテグラビル(raltegravir,商品名はアイセントレス Isentress)。例によってネットで分子構造を探したが,開発コードのMK-0518でしっかりWikipediaに出…

Jmolコンテンツ英語版をJmol Wikiに登録

2007/01/21に,Jmolコンテンツ英語版, Data Book of Molecules を英語版Wikipediaのリンクに掲載したことを書いたが,分子表示モデルビューアJmolにも専用のwikiが存在する。 Jmol Wiki - Main Page Jmolに関するさまざまな情報が掲載れており,Jmolを利用…

10/6-7は姫路で日本コンピュータ化学会年会(SPring-8など)

秋季年会の要項が公表された。 日本コンピュータ化学会2007秋季年会(姫路市・イーグレひめじ,2007/10/06-07開催) 第1日目午前には大型放射光施設SPring-8の見学ツアーが予定されているとのことで,是非参加したいと思っている。 map:x134.4273y34.9449:hy…

ローズオキサイド

昨日もつい化合物名を見て分子を組み立ててしまったが,今日もその続編。 サイエンスZERO(NHK教育TV) 本ブログでの同番組言及記事 の女性ナビゲーターが昨年までの真鍋かをりさん(長い間ご苦労さま!)から安めぐみさんに代わって最初に見た番組, サイエ…

温暖化と農業と昆虫

今日の5限の演習用に集めた情報の中に,以下のようなものがあった。 品質別地球温暖化適応策リポート(農林水産省,2007/06/21)[PDF] 紹介記事例:温暖化:主要農産物の適応策、HPで公開 農水省(毎日,2007/06/26) 温暖化が原因と思われる農作物への影響…

界面活性剤と洗剤の話題から

このところ続いて雑誌やWebサイトで界面活性剤や洗剤のニュース・記事等を目にした。 界面活性剤を利用して循環ポンプ動力の65%の省エネを達成(産総研,2007/05/28) 新聞記事例:界面活性剤でビル省エネ 冷暖房の水に混ぜるだけ(東京新聞,2007/05/28) …

お勧めの新刊「有機化学美術館へようこそ」

たくさんの分子モデルをカラーで美しく見せてくれるサイト, 有機化学美術館 が書籍になったといううれしいニュース。 佐藤健太郎,「有機化学美術館へようこそ ─分子の世界の造形とドラマ」,技術評論社(2007) …bk1情報 参考(著者ブログ記事):明日発売(…

これはトルエンではありません!

今日,公開分子データのチェック作業中にネット検索していて以下のサイトが見つかった。 Chemul [けむり] Flashで3D分子モデルを表示するという頼もしい化学サイトの登場と喜んだが,どうも掲載分子データのリストに見覚えがあって,どうやら私のサイトか書…

Jmolの分子表面表示機能

2007/04/28に紹介したJmolの分子表面表示機能はリガンドを含む生体分子だけでなく,包接化合物でも有用なことに気付いた。それで,2006/02/02に取り上げたカリックス[6]アレーン + C60について試して作成したのが以下のアニメ画像。なお分子表面は,van der…

理研のタンパク質立体構造予測データベース

理研から一昨日公表されたタンパク質立体構造予測データベースの紹介。 RIKEN FAMSBASE(最初に“Academic License Agreement”をクリックして利用) | Attached papers (Japanese) [PDF] …上の画像はこの資料中の重ね合わせデータ例 タンパク質立体構造予測…

藤嶋昭先生のサイン入り本をゲット&酸化チタン

一昨日と昨日,新潟市の朱鷺メッセで環境関連のイベントが開催され,昨日は光触媒反応の発見者である藤嶋 昭先生のご講演があり,聴きに行ってきた。 にいがた環境展'06 記念講演「光触媒で快適空間ができる」(2006/07/08,13:30〜15:00) 現在日本化学会の…

Jmol版「分子の学習帳」へのアクセス元集計

このブログでも時々コンテンツのアナウンスをしているJmol版データ集メニューページへのリンク元解析結果を公開した。 Jmol版「分子の学習帳」へのアクセス状況(リンク元1000件の集計) 自作サイト内コンテンツからのアクセスのうち,個別ページでは染料の…

今日はChem3D記念日

職場の生協に頼んでおいた分子計算ソフトウェアの「Chem3D UltraのVersion 10.0」が届く。これまでは学生ともどもVer.4を使っていて,バージョンアップの予算も捻出できずそのままだったもの。数年前,日本化学会年会のポスター発表を見に来てくれたある先生…

分子データ集で国際貢献&国内貢献

2006/05/20に書いた英語版分子コンテンツへのリンク依頼の件,掲載してくれたのは科学技術振興機構(JST)で,昨夜遅くにネットにニュースが流れて本日オープンした。 サイエンスポータル Science Links JAPAN 科学技術の今を伝える -サイエンスポータル- 公…

「香りの分子事典」のJmol化

2006/06/01に 農薬分子データ集(Jmol版)のことを書いたが,その数日前に「香りの分子事典」もJmol化を済ませておいた。 香りの分子事典(Jmol版) ※画像の分子はisobutylbenzoate(アヤメの香り) 参考:Weblio版「動く香りの分子事典」 他のChime版分子事…

Jmol版農薬分子データ集&はてなスクリーンショット

先日来紹介しているWeblio版 動く分子事典の中に, 動く農薬事典 も収録されているが,こちらの研究室でもこれまでのChime版を書式を変えた上でJmol版にする作業をゼミ生にやってもらい,本日まずは既存データについて完成してもらった。 農薬分子データ集(…

ネットニュースでWeblio版「動く分子事典」のアナウンス

2006/05/24で紹介した, Weblio版 動く分子事典 ※検索語によっては右画像のように,拙作サイトと他の大手サイトのアイコンが並んで出るのはなかなかいい気分。 について,Weblioが今日になってプレスリリースを発信してくれ,それが他のネットニュースサイト…

Weblio版「動く分子事典」公開!!

2006/02/12などで紹介したオンライン百科事典Weblioから,拙作ページのコンテンツの一部をJmol化して公開したいという打診があり,いろいろ打ち合わせながら作業を進めてきたが,本日ようやく公開に至った。 Weblio版 動く分子事典(香りの分子事典,薬物事…

GWに読んだ本,GADV仮説,五角形

世間はGWだが,職場の締め切り仕事などもあって連日PCに向かうばかり。それでも夜中に目覚めたときなどに本を読む楽しみだけは失っていない(ブログを書くのも気分転換?)。で,最近読み終えた本のタイトルを列記。 「現代思想」,2006年2月号(特集:ポス…

IE最新パッチによるChimeコンテンツ表示のトラブル

このブログでも再三紹介している分子表示ツールのChimeを利用しているコンテンツの一部が,2006/04のInternet Explorer(IE)用修正パッチにより,IEで参照するとエラーになる場合があります。 参考:IE用パッチの関連情報 別ブラウザのFirefoxでは問題あり…

二重らせん星雲

右画像ははNASAのサイトから。 Scientists Report an Odd Twist Near Milky Way Center(NASA,2006/03/16) 巨大な二重らせん星雲 二重らせん状の星雲(山陰中央新報,2006/03/16) 星座もそうだけれど,人間は新しいものを見たときにそれまでに見知ったも…

米沢デジャビュと分子モデル

上に示したラファエロの「アテネの学堂」(1508-11,フレスコ;部分)の中心にいる2人はプラトンとアリストテレスとされている。このほぼ500年前に描かれた絵を見ると,思い出すことがある。 30年近く前,修士論文を出した後に後輩の卒論実験の手伝いもこな…

分子にこだわって?年

2005/12/07に書いた分子モデル表現の変遷,あまり意味はないけれど画像をつないだアニメにしてみた。 自分の表示したい分子をCAMD-I plusでパソコン上に表示できるようになってからほぼ15年の流れというところだろうか。途中で加わったインターネットという…

Jmolによる高分子の表示

ちょっと専門的な話で恐縮。2006/02/07以来書いている新しい分子表示ツールChimeによるコンテンツ,先日は高分子に取り組んだ(右サンプル図はPMMA)。 代表的な高分子(Jmol版) Jmolの球棒表示では,繰り返し単位の末端に使っている原子種(Lp)の球を小さ…